【好機】原作

□星の王子フゥ太
1ページ/2ページ

その日、特に授業もなくて仕事もあらかた片付いて(量が多いので片付いたかどうかわからないが)、町をぶらぶらしていると


「柚希姉!!」


知らない子に抱き付かれました。


「えっと、君は?」


「あ、初めましてだよね。僕はフゥ太!勝手に柚希姉って呼ばせてもらってるよ!」


「フゥ太くん、ね。綱吉かリボーンの知り合い?」


「今ツナ兄の所にいるんだ!」


「綱吉の…つまり居候ね」


また増えたのか、と苦笑い。


「あのねあのね!柚希姉のことランキングさせてほしいんだ!!」


「ランキング?……別にいいけど、誰にも言わないって約束できる?」


「できるよ!それじゃあ始めるね。

こちらフゥ太。聞こえるよ、ランキングの星」


フゥ太がそう呟いた途端、
その場の重力がおかしくなってなぜか浮いた。


「柚希姉は裏社会で強い女性殺し屋ランキング全12万6千262人中ダントツで1位。演技力全19万5千657人中3位。仕事ができる人全76万8千984人中4位」

うわぁ、私、予想外にすごいことになってるよ?コレ。


ひきつる頬を止められず、引きつったままフゥ太を見ていると、ふっとその場の重力が元に戻った。


「凄い!凄いよ柚希姉!!ほとんどのランキングで柚希姉は全部10位以内に入ってる!!」


「あ…うん、そう…」


別段嬉しくもないんだけどなぁ…


「それより、一緒に帰ろうか。フゥ太くん、一人だと色々と心配だから」


「うん!」


誰にでもついていきそうなフゥ太くんが本当に心配になった。


 
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ