【好機】原作
□星の王子フゥ太
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その日、特に授業もなくて仕事もあらかた片付いて(量が多いので片付いたかどうかわからないが)、町をぶらぶらしていると
「柚希姉!!」
知らない子に抱き付かれました。
「えっと、君は?」
「あ、初めましてだよね。僕はフゥ太!勝手に柚希姉って呼ばせてもらってるよ!」
「フゥ太くん、ね。綱吉かリボーンの知り合い?」
「今ツナ兄の所にいるんだ!」
「綱吉の…つまり居候ね」
また増えたのか、と苦笑い。
「あのねあのね!柚希姉のことランキングさせてほしいんだ!!」
「ランキング?……別にいいけど、誰にも言わないって約束できる?」
「できるよ!それじゃあ始めるね。
こちらフゥ太。聞こえるよ、ランキングの星」
フゥ太がそう呟いた途端、
その場の重力がおかしくなってなぜか浮いた。
「柚希姉は裏社会で強い女性殺し屋ランキング全12万6千262人中ダントツで1位。演技力全19万5千657人中3位。仕事ができる人全76万8千984人中4位」
うわぁ、私、予想外にすごいことになってるよ?コレ。
ひきつる頬を止められず、引きつったままフゥ太を見ていると、ふっとその場の重力が元に戻った。
「凄い!凄いよ柚希姉!!ほとんどのランキングで柚希姉は全部10位以内に入ってる!!」
「あ…うん、そう…」
別段嬉しくもないんだけどなぁ…
「それより、一緒に帰ろうか。フゥ太くん、一人だと色々と心配だから」
「うん!」
誰にでもついていきそうなフゥ太くんが本当に心配になった。