【好機】原作

□襲撃中
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骸を倒しに行った綱吉達を見送り、私はマスターの店『Sogno』でお茶をしていた。

カランカラン


「やっぱりここにいたか」


「ん?惟臣じゃん。どうしたの?久しぶり」


「あぁ、久しぶりだ。マスター、コーヒーを貰おう」


私の向かいの席に座って、惟臣はため息を吐いた。


「私、何もやってないよ」


「俺はまだ何も言ってないが?」


「うぐっ…」


「ははは。柚希ちゃんも、親友には敵わないかい?」


「茶化さないでよ、マスター」


「すまないね。爺にもなると、若者をからかう事が生き甲斐になってくるんだよ」


「「いや、マスターの場合爺通り越してる」」


惟臣と声を揃えて言うと、マスターは更におかしいとでも言うように笑った。


「それより、今問題が起こってるらしいな」


「問題というよりは、小競り合い?」


「………その様子だと、犯人は分かってるのか?」


「分かってるというか、知り合いかな。そして狙われてるのは私の弟」


ニヤニヤしながら言うと、笑ってる場合か?と言われた。


「手を出さないのか、珍しい」


「出さないよ。今回はノータッチ。綱吉のいい修行にもなるし、骸にもいい刺激になる」


「そうか」


「うん。惟臣、今日は休み?てか私に何か用だった?」


「休みだ。特に用事はない」


「へー。じゃあぶらっとする?」


「そうだな」


「じゃ、行こっか」


マスターにお金を払って、並盛の街をぶらつく事に。



まずは並盛商店街に行くと…


「あら、柚希ちゃんに惟臣くんじゃない!!2人が揃うなんて久しぶりね〜」


「おおう!委員長に副委員長じゃねぇか!これ持って行きな!!」


こんな感じでどんどん色々と貢物(?)を渡されて、私達の片手にはパンパンの袋が。


「相変わらずの人気だな」


「それは惟臣にも言えるでしょ」


貰った食べ物を消費しながら並盛町を歩いていると、僅かに私に殺気が当てられた。


「…はぁ。お前といると、本当に厄介なことに巻き込まれる」


「ごめんって」


惟臣はホルスターから拳銃を相手にばれないように取り出しながら鋭く視線を後ろに向ける。
相手は2人。
私と惟臣で1人ずつかな。
てか、骸も何で私を巻き込むんだか。

クルリと振り返り、声をかけた。


 
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