【好機】原作
□それぞれの家庭教師
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リボーンに中山外科医に呼び出された。
そこには、綱吉と隼人くんと武くんと心愛ちゃん、それからディーノさんもいた。
「お、柚希も来たのか」
「呼ばれたんで」
「なぁ!?オレ以外にも指輪配られたの〜〜〜〜!!?」
「そうだぞ。ボンゴレの伝統だからな」
丁度、指輪についての話らしい。
「ボンゴレリングは初代ボンゴレファミリーの中核だった8人がボンゴレファミリーである証として後世に残したものなんだ。そしてファミリーは代々必ず8人の中心メンバーが8つのリングを受け継ぐ掟なんだ」
「それで後継者の証とかってー!?」
「10代目!!ありがたき幸せっス!!身のひきしまる思いっス!!」
綱吉はまだボンゴレを継ぐとは言っていないのに、隼人くんは大分喜んでいる。
「獄寺のリングは『嵐のリング』。山本のは『雨のリング』。心愛のリングは『闇夜のリング』だな」
「そういえば、違うね」
「ん?そーか?」
ボンゴレリングにはそれぞれ役目がある。
その役目が、守護者の性格を表しているともいわれている。
「初代ボスはすべてに染まりつつすべてを飲みこみ包容する大空の様だったと言われている。ゆえにリングは『大空のリング』だ。そして守護者となる部下たちは大空を染めあげる天候になぞらえられたんだ。
すべてを洗い流す恵みの村雨『雨のリング』
荒々しく吹きあれる疾風『嵐のリング』
なにものにもとらわれず我が道をいく浮雲『雲のリング』
明るく大空を照らす日輪『晴のリング』
実体のつかめぬ幻影『霧のリング』
激しい一撃を秘めた雷電『雷のリング』
そして、全てを拒絶し、消滅させる闇『闇夜のリング』。闇夜の守護者だけは、大空が唯一包み込めないとされたものだ。ゆえに、天候ではない。
つってもお前達の持ってるリングだけじゃまだ…」
「ちょっストーップ!!とにかくオレはいらないから!!」
「あの…わりーんだけどさ…」
武くんも綱吉と同じくリングはいらないと言う。
話も分かっていない様だったし、仕方がないと言えば仕方がない。
しかし、
「それに…そんなの持ってたら大変なんだって!!昨日のロン毛がまた狙ってくるんだよ!?」
綱吉の一言で3人の顔つきが変わった。
「やばいでしょ!?しかも下手したらたった10日でだよ!!」
ロン毛……ヴァリアーでロン毛は1人しかいない。
スクアーロが偽のボンゴレリングを持たされたんだろう。
XANXUSに殺されなきゃいいけど…
武くんは…いや、武くんだけではなく隼人くんと心愛ちゃんもスクアーロにはコテンパンにされたらしい。
闘志に火がついた武くんは指輪を受け取り、早速修行に向かった。
隼人くんもだ。