【好機】原作

□晴戦
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明晩11時。

私達は綱吉達が集まるより早くに並盛中に来ていた。
そして綱吉達がやっと集まり、チェルベッロによって今日の対戦は晴れの守護者……つまり了平くんとルッスーリアだと聞かされた。
場所は中庭に設置されたリング。


「晴の守護者の勝負のために我々が用意した特設リングです」


「今回は晴の守護者の特性を考慮したリングとしましたが、指輪争奪戦では各勝負ごとに特別な戦闘エリアを設置いたします」


「ケッコー金かかってんね」


「でも勝負は見えてるんだ。無駄使いだよ」


それはどうかな。

心の中でマーモンに反論する。

その余裕が仇となる。


「ねぇ?ボスまだかしら?私の晴れ舞台だっていうのに〜〜」


「欠席みたいだね」


「あの男が他人の戦いに興味あるわきゃねぇ……」


スクアーロの言葉にレヴィが過剰に反応した。


「そもそも奴の柄にもねえようなこんなセコイ勝負うけねえでオレに殺らせればいいんだ。あんなガキども5秒でかっさばくぜぇ………って、ゔお゛ぉい!いつまで睨んでんだぁ!?」


「なんかガン見してる奴いるんだけど、マーモン」


「わかってるよ。あいつ、守護者でもないのに……見物料ふんだくってやりたいよ」


リボーンを見ながら言うマーモン。
同じアルコバレーノなら仲良くすればいいのに……って、無理か。
アルコバレーノって個性的なのが多いからなぁ…


「それでは晴の守護者」


「リングの中央へ来てください」


「遊んでくるわねーー」


「楽しませてもらうよルッスーリア」


「とっとと殺れぇ」


あっさりと見送ったヴァリアー側に対して、綱吉達は円陣を組んでやる気を出していた。
体育会系がいるからああいうのやりたがるんだよね。


そして始まる晴戦。


ルールは簡単。
指輪を首から下げ、相手を倒して指輪を奪った人が勝ち。


「あらぁ?んまぁよく見りゃあなたいい肉体(からだ)してるじゃない!!好みだわぁ〜〜♡」


………、


「めったにないよ。ルッスーリアのお眼鏡にかなう奴なんて…」


「あのガキ…ついてないな…」


「説明」


「……ルッスーリアは、ネクロフィリアだぁ」


「マジか」


まさかの死体愛好家。

……それにしても、了平くんはボクシングでルッスはムエタイか。


「ファミリーを襲う逆境を自らの肉体で砕き明るく照らす日輪となる……ね」


「では晴のリング、ルッスーリアVS.笹川了平、勝負開始!!」


 
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