【好機】原作

□雷戦
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次の日は雨だった。
雷注意報も出ている。


「……分かって雷戦にしたな、チェルベッロ」


黒のコートを着て、並中に行くと、屋上の方が改造されていた。

恭弥が知ったら怒るだろうなぁ…

丁度ヴァリアーの皆も着いたようで(まあそれを狙ってきたけど)、一緒に屋上へ。
屋上には傘もささずに佇んでいるレヴィ。
ある意味ホラーだ。


「またレヴィ2時間も前から?信じらんない」


「君とはちがって不器用な男だからね」


「とっとと終わらせろぉ!!」


綱吉達は円陣を組んで、ランボを送り出す。
だが、綱吉と心愛ちゃんはランボにいかなくてもいいと言っている。
ランボは意味が分かっていない様子だが。


「それでは雷のリング、レヴィ・ア・タンVS,ランボ、勝負開始!!!」


エレットゥリコサーキット(さっきチェルベッロに聞いた)では何とも言えないシュールな図が出来ていた。

避雷針に雷が落ち、レヴィは勿論避けるがランボは直撃する。

黒こげになったランボが横たわった。


「う…っうわああ!!いだいぃ〜〜〜!!」


あの雷を受けて無事でいられるなんて、どういうこと…?



「幼少の頃繰り返し雷撃をうけることでまれに起こる体質変異。電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)だぞ」


電撃皮膚(エレットゥリコ・クオイオ)…聞いたことがある。
電気を通しやすい皮膚の事で、雷撃を受けても体の表面を通過して地面を抜ける。
だから脳や内臓へのダメージがほとんどない。


「雷撃となるだけでなくファミリーへのダメージを一手に引き受け消し去る避雷針となる」


それが雷の守護者。

にしても、ランボは今でも小さい。
いつの間に雷撃なんて…
あぁ、リボーンね(遠い目)


「アホ牛の体はその使命を体現してるんだぞ。むかつくアホ牛だが、あいつほど雷の守護者にふさわしい奴はいねーんだぞ」


リボーンの言葉を聞いてレヴィの雰囲気が変わる。


「これでレヴィにスイッチ入ったんじゃない?」


「だね。レヴィにとってボスに認められることこそが生き甲斐。仕事を確実にこなすのも時間厳守も守護者となりボスにほめられたいがため…自分より守護者にふさわしい奴なんかいたら…嫉妬の炎に燃えるだろうね」


「……キモい」


「ししっ同感」


レヴィがランボに攻撃を仕掛ける。
それは一方的な嬲り。


「レヴィ、大人げない」


「仕方ないよ。あの子供に嫉妬してるんだ」


「……」
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