【好機】原作
□嵐戦
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11時直前、隼人くんはまだ来ていなかった。
「あの時計の針が11時をさした時点で獄寺隼人を失格とし、ベルフェゴールの不戦勝とします」
そして11時を指そうとした針が…
ドガァン
爆破された。
「お待たせしました10代目!!獄寺隼人、いけます」
時間ギリギリに隼人くんは到着した。
「今宵のフィールドは校舎の3階全てです」
「もちろんこの棟とつながる東棟も含まれ」
「廊下だけでなくこの階にある全ての教室を含みます」
ガタガタガタガタガタ
バリーンッ
突然教室から机やら何やらが飛び出してきた。
「フィールドのあらゆる場所にこのようなハリケーンタービンが仕掛けてあります」
「ハリケーンタービンとは吹き出し口が4つあり、四方向にランダムに超強力な突風を発生させる嵐の装置です」
「試合開始から15分後にどちらかが嵐のリングを完成し所持しなければハリケーンタービンにしかけられた時限爆弾が順次爆発し、この階を全壊にします」
つまり、勝負がつかなければ…
「死ぬでしょう」
「2人とも守護者にはふさわしくないということです」
まぁ、この嵐戦で死人は出ない。
「ケガ人はいねーか?」
いきなり現れたシャマル。
チェルベッロにふっとばされているけれど…
「トライデントシャマル…噂では2世代前のヴァリアーにスカウトされ、それを断ったほどの男…」
やはり弟子の状態は気になるようだ。
「ってわけでオレこっちつくから。よろしくな喪服の連中ーーっ」
「へえシャマルがあいつらとね」
「ディーノにコロネロにシャマル…これほどの人材がなぜ集まる…いったいどーなってやがんだぁー。まさかこれもあのチビの……」
「まあでもこれで少しは楽しめそうじゃん。今日の勝負の相手」
綱吉達はまた円陣を組んでいる。
今回は自主的に綱吉がやろうと言い出したようだ。