【好機】原作

□戻ってきた愛弟子
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「校内への不法侵入及び校舎の破損。連帯責任でここいいる全員咬み殺すから」


まぁ、そうなるよね。


クスクスと笑っていると、スクアーロが知り合いか?と小声で聞いてきたので、小さく頷いた。


「あなたは沢田氏側のリング保持者ですか?でしたらこのような行為をされては…」


「どけチェルベッロ。奴はただの不法侵入者だ!!」


レヴィが恭弥に突っ込んでいくが、恭弥は足をひっかけレヴィをこかした。


「まずは君から咬み殺そうか」


「奴はうちの雲のリングの守護者にして並中風紀委員長雲雀恭弥」


「雲ということはゴーラ・モスカの相手だね」


「マーモン、奴をどう思う」


「たしかにレヴィはヴァリアーでも鈍重なうえに故障しているが、それを差し引いてもなかなかの身のこなしだね」


「やはり貴様は術師だな。剣士のオレには泊まって見えたぞぉ


ゔお゛ぉい!!貴様何枚におろして欲しい!!」


「ふうん。次は君?」


戦闘を始めようとする恭弥とスクアーロに、もし戦闘を開始すれば失格となるとのチェルベッロの言葉を聞いて、綱吉達は慌てて恭弥を止めようとする。
動いたのは武くんだ。


「邪魔だよ。僕の前には立たないでくれる」


トンファーをふるった恭弥の攻撃を避け、後ろに回ってトンファーを掴みひねり上げた武くん。
今の動きは…


「そのロン毛はオレの相手なんだ。我慢してくれって」


「邪魔する者は何人たりとも咬み殺す」


もう一方のトンファーを取り出さした恭弥。
ここで失格になられたら困るので、恭弥と武くんの間に立った。


「何?君。僕の前に立つな」


トンファーの攻撃を最小限の動きで避ける。


「!…!?」


今日の驚いたような表情(かお)。
今の動きで私だと分かったらしい。

流石私の愛弟子。

口角をわずかに上げて立ち止まる。
恭弥は私を訝しむように、警戒しながらトンファーをもう一度構える。


「ちゃおっスヒバリ!」


だが、リボーンによってこの緊迫な雰囲気も和らいだ。


「ここで暴れちまってもいいが、でっけえお楽しみがなくなるぞ」


「!楽しみ…?」


「今すぐってわけじゃねーが、ここで我慢して争奪戦で闘えば遠くない未来、六道骸とまた戦えるかもしんねーぞ」


「ふうん、本当かな」


スッとトンファーを下ろした恭弥。
それだけ、骸に与えられた屈辱は大きかったんだろう。


「校舎の破損は完全に直るの」


「はい。我々チェルベッロが責任をもって」


「そう……気が変わったよ」


ジッと私の方を見てから、恭弥は踵を返して校舎から去った。


「ゔお゛ぉい刀小僧!!貴様その動きどこで身につけたぁ!?気に入ったぞぉ!!これで貴様の勝つ可能性は0%からやはり0%だぁ!!闘う時楽しみにしてるぜぇ!!」


窓から出て行く皆に続いて、私も窓から出て行った。

 
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