【好機】原作
□闇夜戦
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とうとう今夜闇夜戦が始まる。
原作にはなかった闇夜のリング。
どうなるかは分からないけど、負ける気は毛頭ない。
「柚希」
XANXUSが私の名を呼ぶと、さっきまで騒がしかった皆が黙って注目してきた。
「負ければかっ消す」
「負ける?私が?冗談きっついよ」
ククク、と笑い嘲笑する。
「たかだか裏社会に、しかも表で生きてきた子供に私が負けるはずない。殺さないけどね」
そう言えば、XANXUSが視線を鋭くする。
「私が身内に甘いことは知ってるはずだよ。ちゃんと役目は果たす。それで文句はないでしょ」
「……」
「肯定と取るよ」
黙ったままのXANXUSにそう言って、私はホテルを後にする。
スクアーロ辺りが何か言いたそうだったけど、それよりも気になることがある。
並盛に≪裏世界≫の誰かが入り込んでいる。
「面倒……っていうか、私で対処しきれるかな……」
知り合いだったならいいんだけどなぁ、とボヤキながら“あの人”に会いに行くことにした。