【好機】原作2
□大空戦
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私が闘ったフィールドは校門。
そこには何mかあるポールがあった。
『各フィールドに設けられたポールの頂上には、フィールドと同じ種類のリングが置いてあります』
『ってことはさ――オレ達も戦えちゃうわけ?』
『どうぞご自由に』
『ただし、できればの話ですが』
グサッ
リストバンドから針のような物が刺さり、何かが注入された。
「あぅっ」
心愛ちゃんがその場に倒れ込んでしまう。
「っ、……」
私は何とか倒れ込みはしなかったけど、それでも大分辛い。
『ただ今守護者全員にリストバンドに内蔵されていた毒牙注入されました』
『デスヒーターと呼ばれるこの毒は瞬時に神経をマヒさせ、立つことすら困難にします』
『そして全身を貫く燃えるような痛みは徐々に増してゆき、30分で………絶命します』
「はっ、チェルベッロも…くだらないことする……」
『守護者全員の命がボスの手に委ねられる戦い』
『それが大空戦なのです』
背を壁に預け、ズルズルとその場に座り込む。
いくら粗方の毒の抗体があるとはいえ、流石にきつい。
『毒の進行を止める方法が1つだけあります』
『それは守護者のしているリストバンドに、同種類のリングを差し込む事です』
チェルベッロに言われ、リストバンドの窪みを見る。
『リストバンドの凹みにリングを差し込めば、内蔵されたデスヒーターの解毒剤が投与される仕組みとなっています』
ここに闇夜のリングを差し込めばいいってことか。
その為には……
ポール上のリングを見つめる。
『大空戦の勝利条件はただ1つ』
『ボンゴレリング全てを手に入れることです』
XANXUSと戦いながらリングを全て集めることは綱吉にはまだ早い。
となると、勝つためには守護者の力が必要になる。