【好機】原作2
□休息
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ふと目が醒め、ボーっとした頭で起き上がろうとするも起き上がれない。
自分の状況を確認すれば、軋識が帰って来ていてその軋識の腕が私の腰に回っていた。
「今何時……」
「まだ朝の5時だ」
時計を確認しようとすれば、寝ていたと思った軋識から返事が返って来る。
「起きてたの?」
「さっき布団に入ったばかりだ」
成る程、だから時間も分かったのか。
「まだ寝てろ」
「……うん」
ギュッと軋識に抱きしめられ、その体温に安心して目を閉じればすぐに眠りにつく事ができた。