断じて行えば鬼神も之を避く
□触る大捜査線
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『け………刑事さん!!あなたが―――』
突然、紫穂ちゃんのそんな声が聞こえてきた。
「! 皆本くん!今すぐ紫穂ちゃんの元へ!!」
「はい!葵!!」
「了解や!」
葵ちゃんのテレポートで、すぐさま紫穂ちゃんの元へと向かう。
「いた!薫ちゃん!」
「分かってる!」
葵ちゃんが薫ちゃんを連れて再びテレポートをする。
「念動(サイキック)ぅうーーー!!『イスごと強制射出』!!」
車から投げ出された男の手首に、ESP錠をかける。
「紫穂……!!よかった、ケガはないな!?」
男を警察に渡し、呆然と抱き合っている親子を見ている皆本くんに話しかける。
「だから言ったでしょ?長官は、皆本くんが思っているような人じゃないって。」
「………はい。」
釈然としていない様子の皆本くんだが、私はかける言葉がないので皆本くんも側を離れた。
きっと、紫穂ちゃんが何かしらフォローしてくれるだろう。
そう思って、研究の続きをする為にB.A.B.E.L.へと戻った。