断じて行えば鬼神も之を避く

□苦手なアイツ
2ページ/4ページ

新型ECMが完成し、局長にアイツのとこへ行くように言われた。




「小鳥遊一尉、ご足労、ありがとうございます!!」




「ご苦労様。ECMの取り付けは?」




「間もなく完了致します!」





「そう。」




中に入ると、何人かの従業員が最後のECMを取り付け終わろうとしていた。






「やぁ、渚。」





「………はぁ。」





私に話しかけてきたのは、ここに収容されている、エスパー犯罪史上最悪の人物、兵部京介。





「ため息吐くなんて、酷いなぁ。」





クスクスと笑いながら、此方を楽しそうに見る兵部。





「小鳥遊一尉!取り付け終わりました!」





「なら局長に報告を。あぁ、後ちゃんと作動させてね。」



「はい!」




「……」




若干頬を赤らめる従業員。
そしてそれを睨む兵部。





「あまり殺気を振りまかないでほしいんだけど。」




「無理だね。」




「……はぁ。」




腕を組み、片足に重心を傾けて、目を細めて兵部を見る。





 
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ