断じて行えば鬼神も之を避く
□瞳の中の悪魔
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「ぬわにーーーッ!?少佐の催眠攻撃をくらっただとーーー!?」
検査結果が出て、皆本くんに伝えていると、局長と柏木さんが来た。
「ご心配なく!他に影響がないことは確認しました。」
「『チルドレン』が大人に見えるって……大丈夫なのか!?」
「まったく問題ありません!!
多少あいつらの手足が伸びて見えるからってどうだっていうんです!?それもあと数時間で消える見込みです。実害有りませんよ!」
「うーむ…そうかもしれんが…今日は休んだ方が良くないかネ!?」
「確かに。それには私も賛成だよ、皆本くん。」
「なぜです!?これが原因で僕がミスをやらかすとでも!?
僕はねっ!!マトモで正常な人間です!!10歳のエスパーにどーこーなんて気はまったくありませんよ!!」
「い、いや、ワシはただ…」
「兵部の狙いがなんにせよ、屈しちゃダメです!!いつも通りフツーにいきましょう!!」
強気にアピールする時点で不安だよ。
それに、局長はあの子達をどーこーなんて一言も行ってないし。
…………心配だ。
「……取り敢えず、トレーニングルームで運動でもしてきなよ、多少は変わると思うからさ。」
「ええ!今すぐ行ってきます!!」
…………………心配だ。
「まぁ、私は取り敢えず…」
兵部でも探しに行きますか。
どーせ近くにいるだろーし。