断じて行えば鬼神も之を避く
□ナショナル・チルドレン
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「そーいや、この頃渚ちゃんと遊んでねー。」
「そういやそうやな。」
「本当ね。」
兵部が脱獄してくれたおかげで、ECM開発(私)に関係ない事までも仕事回されてきたから仕方ない。
「おいおいおいおい。小鳥遊さんは忙しいんだ。お前らの遊びに付き合ってる暇はないだろう。」
「そーだけどさー。」
チラチラと此方を伺うチルドレン。
「………今度、どっか行こっか。」
「ほんまに!?」
「やったぁ!!」
「すみません、本当…」
「いいよ、別に。」
喜ぶチルドレンを見て微笑み、ふと千景の言っていた事を思い出した。
「俺があのガキを殺す。」
ポンッと薫ちゃんの頭に手を乗せた。
「渚ちゃん?」
「それで皆本くん。今回はそんなに危険なの?」
「はい。詳しくはメアリー達から聞く事になっています。」
「ふぅーん?」