断じて行えば鬼神も之を避く

□ガール・フレンズ
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その後もずっとモニターで葵ちゃんと紫穂ちゃんのデートを見ていたけど、あの男の子たちもいい子そうだし、局長もいい加減諦めればいいのに。


「…局長、もう監視は解いていいでしょう。いい子たちじゃないですか…!!」


「そうですよ。大の大人が、しかも局長なんて立場にいる人間がこんなくだらない事しないで下さい」


「なんか…つまんない、コレ!!こんなのつまんないーーーっ!!」


聞いてねぇな。


「ええい、やむをえん……!!我が国の宝『チルドレン』との交際を認めよう…!!ただし―――!!」


局長が何かのスイッチを押す。
するとB.A.B.E.L.の特殊部隊が動き出す。
小学生のデートを全力で阻止するとか言っているけど、一度転職を考えることをお勧めしたい。


「ク…ククク…!!本当にその資格が赤同化……試させてもらうぞ小僧ども!!」


「「(何する気だ、オッサン―――!!!)」」


思わずとでも言うように銃を構える皆本くんを攻めるひとなんて誰もいないだろう。

って!!


「ちょ、局長!!?」


「あんた何してんですか!!?」


どこから取り出したのか縄で私と皆本くんを縛る。
手際良いな、おい。

スキルを使えば難なく抜け出せるだろうけど、皆本くんと局長の目があるんじゃ使えないなぁ……。
大人しく展開見守るか。


未だに縄を抜け出そうと頑張っている皆本くんをしり目に、モニターを眺めた。
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