2vV
□清水川 音々様からvV
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舞夜
蝶のように華奢で
花のように可憐な
美しい、美しい
君が舞う夜
舞夜
抱きたくなったんだ
愛しい君を
理由なんてない
それは、衝動
君が、僕以外の男に笑いかけるから
楽しそうに話すから
…なんて、君を抱く言い訳にすぎない
「…どうして、こんなことするんですか?」
漆黒の瞳を潤ませ、羞恥に頬を染め
桜柄の着物にくるまる君
少し棘のある言い方だって、
そんな可愛い顔で言ったって意味がないのに……
「…可愛いよ、七緒ちゃん」
本当に可愛いよ、君は
あの男にもそんな顔見せたのかい?
あの男は君の真っ白な肌に吸いついたのかい?
「…可愛くなんか、ないです…」
あぁ、どうして君は
そんな顔して
逆効果なのに