お江戸用語(2級対策用)

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【十八大通 (じゅうはちだいつう)】
明和〜天明期の江戸で、財力にものをいわせて豪快な浪費(歌舞伎役者を贔屓にしたり、吉原で派手に金子をばらまいたりなど)を尽くし、大通人を称して「蔵前風」という風俗を生んだ富裕な町人たち。
十八は「歌舞伎十八番」など、めでたい数にちなむもので、十八人というわけではない。
蔵前の札差がほとんどだが、魚問屋・干鰯問屋・髪結いなどもいた。

【銭湯 (せんとう)】
一般には湯屋と呼ばれる。
矢をつがえた弓を掲げて看板にしていた。

銭湯に来た客は、まず番台で湯代を払い、板の間で着物を脱いだあと、洗い場で体を洗って柘榴口(蒸気が逃げない工夫)をくぐって湯船につかった。
脱衣場と洗い場の間には戸などの仕切りはなかった。

【増上寺 (ぞうじょうじ)】
元々光明院という真言宗の寺院だったが、南北町期に浄土宗に改宗。名も増上寺となった。
江戸三十三所観音参りの寺社巡礼コース。

2代秀忠、6代家宣、7代家継、12代家慶、14代家茂の墓がある。

【通貨 (つうか)】
一両

二分金2枚、一分金(銀)4枚
二朱金(銀)8枚、一朱金(銀)16枚

丁銀・豆板銀(秤量貨幣)60匁

五匁銀12枚

銅銭4,000〜10,000文(4〜10貫文)

【月待ち (つきまち)】
特定の月齢の夜、寄り合った人々が飲食などをともにしながら月の出を待つ古来の民間行事。
十七夜・十九夜・廿三夜などがあり、江戸時代では酒宴遊興的な要素が強くなっていった。

【出替奉公人 (でがわりほうこうにん)】
1年単位で奉公契約をする。
1年以上継続するときは、契約が切れたときに改めて更新する慣習があった。

理由:
 ○平和な時代が続いて軍役需要がなくなったこと。
 ○江戸に住む奉公人職のプロである出替奉公人の方が重宝だったこと

出替期限:
元和元年(1615)頃は毎年2月、旗本・御家人の武家奉公人のみを対象
寛文8年(1668)からは3月5日
翌年から大名が江戸で雇用する武家奉公人や、江戸町方の奉公人にも適用

【徳川三人衆 (とくがわさんにんしゅう)】
徳川三傑ともいう。

本多忠勝
榊原康政
井伊直政

酒井忠次を加えて『徳川四天王』

【長さ (ながさ)】
1里=36町=3.93km
1町=60間=109m
1間=6尺=1.82m
1丈=10尺=3.03m
1尺=10寸=30.3cm
1寸=10分=3.03cm
1分=3.03mm

【浪花講 (なにわこう)】
「安心して泊まれる旅籠」の全国組織をめざして文化元年(1804)に結成される。

講元:松屋甚四郎、鍋屋甚八
発起人:甚四郎の手代松屋源助

大坂より諸国に下る商人らに加入させ旅行鑑札を渡し、全国の優良旅籠を指定して看板を掲げさせた。ガイドブックは「定宿帳」。

加盟旅籠には、賭博・遊女買い・酒宴などの禁止を徹底。違反した場合、指定取消処置もとられた。

のちに「三都講」「東講」などの同様組織もつくられた。

【南総里見八犬伝 (なんそうさとみはっけんでん)】
曲亭(滝沢)馬琴の代表作。
水滸伝に構想を借り、勧善懲悪を基調としている。
全98巻、106冊。完成に28年を要した。

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