07/25の日記

22:33
もう一つ
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SD捏造妄想夢小話。名前変換不可能。苦手なかたは回れ右であります
































































































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土曜日の午後、午前の練習を終えた湘北バスケ部は自習練習で体育館に残る者がいれば基礎トレーニングで強制居残りさせられている者もいた


その中、華出と流川だけが部の買い出しでいなかった


何故、流川なのか?


基礎トレーニングの桜木と喧嘩になるからである(ほとんどは桜木からなのだが)



お互い練習の妨げになるので流川を荷物係に連れていけと赤木の指示だった。雑用に選ばれた流川だが、不機嫌ではなかった。同行するのが幼馴染みの華出だからである



隣を歩く華出を20センチも上から横目で見下ろす


白い肌は変わらない。少し、青白いという表現でもいいだろう。目元に薄く化粧をしているだろうが、素顔でも十分通せる


…綺麗になった…気がする


華出とは、中学卒業を機に会わなくなってしまった。2つ離れた美しい幼馴染みを最後に見たのは、卒業式の退場時いらいだ。別に淋しいと感じた訳ではない。会いに行こうとも思わなかった。理由がなかったから…それにお互い自分の時間に追われてそんな暇はなかった。自分が卒業して湘北へ入学した時も華出が何処の高校にいるかなど知らなかったし、気にもしなかった。しかし、近いとの理由で選んだ湘北に…しかもバスケ部のマネージャーとして華出がいたとき、正直驚く。同時に脳裏に浮かんだのは中学時代、バスケ部に入部し優しく迎えてくれた華出の笑顔だ。


深い意味はない。ただ「また一緒」と一瞬だけ綻んだ





少し、昔を振り返っていた流川の視線に華出が気付いた



「…ん?」

「………」



突然、振り向いた華出に内心驚いたが何事もなかったかのようにそっぽを向き先を歩く。



「?」



流川の後を追い掛ける



「どうしたの?」

「なんでもねー」

「そう?」

「いいから、行くぞ」

「うん」



多少の疑問を感じたが、素っ気ないのは何時もの事だと華出は切替た

スーパーについた二人は飲料材である粉末アクエリ○スの詰め合わせを数箱、籠にいれその他頼まれたものなどを買った。会計をすまし早々とスーパーを後にする




買い出しを終えた二人は、湘北高校へ帰る道を歩いていた



隣を歩く流川はやはりカッコイイのかすれ違う女達が振り向く。長身だけでも注目の的だというのに





「今日はありがとう」

「?」

「買い出しに付き合ってもらっちゃって…荷物まで持ってくれて、ありがとう」

「…別に」

「こんな事、言うの不謹慎かもしれないけど…久しぶりに一緒に歩いたなぁって懐かしいとも思っちゃった」


「…そうだな」

「…うん、それだけ」



言葉は少ない

けれど、それで良かった



数歩、前を歩く流川の後ろ姿を華出は微笑み見詰める


ほうけていたら、通りすぎる人と肩がぶつかってしまった




「ッ、すみませんっ」

「!」



訝しげに睨まれてしまい、華出は苦笑する。流川は無言で華出の荷物を取り再び歩く


流川の右手にもう一つ荷物が追加された




「…流川くん」

「名前」

「え」

「いつから、そーなった」

「いつからって…、そうじゃなくて袋」

「……なんでもねー」

「……ぁ…ありがとう」



すたすた歩く流川の隣へ少し距離をおいて移動し華出は笑う





「ねぇ、今のは…昔みたいに呼んでもいいってことなんだ」


「…」

「そうなんだよ、ね?」

「おう」

「ふふ」



ぶっきらぼうに言い放たれた返事に再度微笑む

彼らしいと思った



「…楓」

「ぁ?」

「帰ったら自主練するんでしょぅ?」

「おう」

「終わるまで、見ていていい…?」



流川は立ち止まり小さく振り返る


「…ああ」



それだけ言うと、また歩きだす

華出はニコリと笑い今度はちゃんと流川の隣について歩いた




END
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何だコレ。

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