09/14の日記

02:48
過去と未来A
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銀魂の夢妄想小話。名前変換不可。苦手なかたは回れ右です。















































































「きゃー!!楊さん!!!」

「楊殿!!」

「なんと!!」

「……!」


反応する前に楊は白煙に包まれてしまう。もくもくとした中から黒い陰が現れた。

心配した万斎やまた子が近づいたときだった。


ガキン!!!


万斎の首元に鋭い刀の刃が突きつけられていた。さすがというか、万斎も一瞬の殺気に側にあったお盆で刃先を受け止める。



「…楊殿!?」

「えっ…楊さん!!??」

「何を…って、楊さんなんですか…?」

「……」



万斎に切っ先を突きつけた人物は先程ここにいた女性とは似つかわしくない美少年だった。
だがその人物を見て高杉は煙管を落としそうになる。



「…楊…」

「…?」


美少年は高杉の声に反応し振り向く。高杉の姿を見て数秒、凝視し目を見開いた。


「…ぁ、晋、隊長…?」

「やはり、お前…楊か」

「「「!!???」」」


高杉は腰をあげ、楊の刀を取り上げる。何が起こっているのか解らないのはお互い様であったため楊はされるがままにされる。



「ちょっ待つでござる。この少年が楊殿!?」

「お前らは知らないな…。どうやら、○年バズーカは攘夷時代の楊と入れ替わったようだ」

「「えええええ!!!!???」」

「??」

「お前ら落ち着け。楊を混乱させるな」

「…?」

「とりあえず…楊。こいつらはお前の敵じゃない。…ここは…そうだな未来の鬼兵隊だ」


「………?み、らい?鬼兵隊…?」

「そして、少し訳あってお前は未来に来ちまってる。いつになるか解らねーが、帰れる。心配する必要はねー」

「……未来……。晋隊長…が言うなら、信じ、ます…」

「……」


高杉は覚束なく挙動不審な昔の楊を前に、どこか懐かしい気分になる。楊はきょろきょろと周りを見渡し無意識だろうか高杉の着物の裾を掴んでいた。高杉は攘夷時代の楊を思い出す。

昔の楊は誰にも心を開かぬ人間だったはず。だが今ここにいる楊はまるで親を亡くし不安感に駆られた子どものようだった。



「…(そうすると、今のこいつは…あっちで少なからず俺達が手なずけたってところか…しかし、こうして見れば可愛いもんだぜ)」


高杉は楊に気付かれることのないよう口角を吊り上げる。

先程の殺気と異なりおびえるような表情をする楊に万斎やまた子、武市は唖然と見詰めるしかなかった。現代の楊と入れ替わった過去の楊との差がものすごい事に驚く。



「………」

「…怖がるな」

「…こわく、ない、です」

「そーゆうとこは変わってねーな」

「…この、時代の?」

「ああ」

「………今の、隊長は…ふしぎ」

「クク…そうだな。今のお前にとっちゃ不思議か」

「……それも、ある、けど…何だか、もっと悲しい…」

「………」



昔も今も高杉の根本的な部分を見抜くのは変わらないようだ。

さすがの高杉も驚く。そして応えるように楊の頭を撫でたのだった。



いつまで過去の楊が現代にいるのだろうか…誰にもわからない。

もう一つ、現代の楊がどなったのかも解らない。



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長い…

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