09/17の日記

18:06
羨望と理想
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銀魂の夢小話。名前変換不可です。苦手なかたは回れ右です。





























































































真撰組の動乱から早、一ヶ月がすぎようとしていた。あの件で多くの犠牲者をだしたのは目に見えていること。その犠牲者の中に万斎もいた。彼は伊東と同じく件の代理首謀者のようなもので、件中に銀時から怪我を負わされたのだ。
鬼兵隊の首領である高杉には鼻で笑われてしまうも、なかなか深い怪我なので楊が看病している。




「ぃつつ……」

「あ、ごめんなさい。…強かったですか?」

「いや、大丈夫でござる。しかし、すまなんだ…こんな事で楊殿を此処に呼び留めてしまって」

「ふふ。お気になさらず、怪我はしっかり完治するまで油断できませんから…私で良ければ何時でも駆け付けます」

「……ここにずっといればいいでござろう…

「…?ごめんなさい。聞き取れなかったです」

「いや、何でもないでござるよ」

「?。…傷のほう、一ヶ月前よりだいぶ善くなりましたね。塞がりかけてる」

「うむ。自分でも解るでござるよ。まぁ、痒みがあるのが難点だが…」

「塞がりかけてると、どうしても仕方ないです、ね…」




楊は救急箱を閉じ、万斎に向き直る。万斎はグラサン越しに彼女を見詰めた。




「…今回はこれで済みました」

「うむ」

「…次、あるとしたら…わかりません」

「そうでござるな」

「…無理しないで、何て言っても、約束出来ないんでしょうね」

「無論。聞かずとも…楊殿なら理解しうる事でござろう」

「……理解あるからこそ、苦しい時があります。晋君は全く、聞いてくれないから…」

「はは。晋助は楊殿だから聞かないのでござるよ。そして晋助も楊殿には何も言わぬ」

「…そうですね。」

「気を落とす事はないでござるよ」

「ふふ。気を落とすなんて…まさか…」

「?」

「…それも、ちゃんと知っています」

「………」

「万斎さん?…ぁ、」




高杉に信頼されているのかいないのか不安になっていると一瞬感じたが、彼女は自分のさらに上だった事に驚き、同時に二人の間を割ることは難しいと悟る。だから、咄嗟に彼女を引き寄せていた。



「万斎さん、どうしました?」

「…少し、ほんの少しだけ羨ましいと思ってしまっただけでござる」

「羨ましい…?」

「何でもござらぬ。ただ、今はこのままで…」


「そいつは無理な頼みだなァ…えェ?万斎よォ…」


「……………なーんちゃってェ…でござる」

「晋君。いつの間に??」

「万斎が、お前を引き寄せた時からだ」

「そんな前からでござるか!!!?」

「本当?全然、気付かなかった…」

「それより、そろそろ離れたらどうだ」




高杉の放つ雰囲気に嫉妬と言う名の殺意が増す。全く気付いていない楊は救急箱をかたづけに席を立った。重苦しい空気が二人を包む。



「…治ったのか」

「まだ、でござる」

「そのまま、くたばれと言いてーが…お前には仕事がある。早く治せ」

「承知の上でござるよ…あっ、ちなみに」

「?なんだ」

「楊殿の胸は柔らかいでござるな」
「………」








楊が帰ってきた時には高杉の姿はなく、代わりに胡座をかく万斎の近くの床に刀を刺した跡があったのを不思議に思う楊だった。






なんだかなぁ…。シリアス?あれギャグなってるぞ

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