09/20の日記

23:06
過去と未来C
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銀魂の夢小話。名前変換不可なので苦手なかたは回れ右です。

























































































































高杉の後ろをついて行く楊が足を止める。


「どうした?」

「ぁ、んぅん…」

「…なんだ?言え」

「ぁ、たいした事じゃないのか解らないんだけど、ね」

「なんだ」

「いつ、帰れるかも解らないし…私、ここで何したらいいんだろうって」

「……それは…俺が勝手に決める事じゃねぇよ」

「そう、だね」

「…不安なのはわかってるつもりだ」

「…」

「…奴らの所に行っても、俺がいる」

「ぇ、」

「俺がいる。」

「…うん…」

「行くぞ」



二人は皆の所へ戻った。

襖を豪勢に開け、楊を隣りに座らせ自分も座る高杉に皆は釘付けになる。まるで祝言を告白するような雰囲気だったのだ。

呆けてる場合じゃないと桂が発言する。



「突然、出て行ったと思えば…突発的な行動は慎め高杉!」

「うるせーヅラ」

「ヅラじゃない桂だ!!!」

「そんな事より、事態は急変したって言ってもおかしくねぇ。今後どうするかだろうが」

「…。確かにな…幸い、今は休戦中といっていい」

「そーだな。よぉく解んねぇけど、楊が戻るまでは大丈夫だろう」

「そうじゃぁ〜そんな深刻ばならんでもええろぉ」

「…呑気なことを抜かしおって、このモジャ二匹…」

「クッ、ちげーねぇな。楊」

「はい」

「そーゆー事だ。何も心配する必要はねぇ」

「……晋君、ありがとう。みんな、ありがとう」



みなの心遣いに楊は感謝の意をしめし深く頭を下げる。それを見て、そこにいた数人が慌てるが、隣りにいる高杉はまじまじと見詰めていた。



「ところでよぉ、楊をどこの部屋におくんだよ」



坂田の一言にその場が固まる。

この戦中、女になど滅多にあり付けるものではないのは確かであり、女がいないとなれば同性同士で事に及ぶものも中にはいるくらいだ。そんな男だらけの屋敷に、すっかり見違える立派な女性の楊がいるのは獣の巣に餌を放り投げるに等しい。楊を頼まれた身の四人にしてみれば、何とかして護らねばいけないというもの。頭をかかえる中、一人の男が名乗りをあげた。




「俺の部屋でいい」

「……ふざけるな、一番心配だろう」

「そうじゃぁ〜高杉ばかりずるいきぃ〜」

「何なんですか?さっきから俺は特別です的な感じはよぉ」

「あ?んなもん、こいつの瞳を見りゃわかる」

「「「瞳?」」」

「…え?」


桂、坂本、坂田、その他の浪士たちも楊を見る。高杉はくっくと笑い、横目で楊を見やる。楊は恥ずかしくなり、皆から視線をずらした。



「…ほ、本当なのか?」

「なんじゃ、先の楊ば…高杉の餌食になっちょるがか!!?」

「え!?マジ!!?そーなの?」


「話の内容が、よめないよ」

「まぁ、そーいうこった。行くぜ、楊」

「???」


高杉は笑いながら、楊を呼び再び部屋を出た。頭に「?」を浮かべ楊は再度、一礼し後を追う。

後ろから男達の叫び声が聞こえたのは二人が部屋を出たすぐだった。



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う、面倒くさくなってきた(涙)

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