10/17の日記
18:32
DOLL
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銀魂の妄想夢小話。名前変換不可。苦手なかたは回れ右です。
美しいお前を閉じ込めた。
愛しいからゆえ、だと?そんなもん端から持ち合わせちゃいない。
では何故?
奴が
「何も見ていない」から
「不安定で脆い」から
「全てを見透かしてしまう」から
「ナニモノにも溶け込んでしまう」から
「ナニモノにも捕われない」から…
言い切れぬ程、矛盾する奴は俺を苛立たせる。
6畳半の畳部屋に座らされ、両手首を吊り上げられた姿は俺に支配欲を沸かせる。叫ぶでもない、泣くでもない、ただ黙って目をつむりこの状況を受け入れている。
嗚呼、腹立たしい。
さぁ泣き叫べ、わめけ、俺に命ごいをしろ、その透き通る美しい蒼い瞳に涙を溜め、俺に噛み付いてこい。さぞかし滑稽で、哀れで、美しく、俺の内側を奮い立たせ満足させてくれるのだろう?
さぁ早く。嗚呼、どうすればイイ?
美しい白き頬を殴ればイイのか?
何も入っていない、か細い腹を蹴り上げればイイのか?
美しくしなやかな白き裸体に俺だけの痕をつければイイのか?
いまだ開発されていない神秘なる内側を掘りおこせばイイのか?
すらりと伸びる美しい両手足を切断し切り刻めばイイのか?
嗚呼、統べて実行すればイイんだよ。ナァ、そうすれば、お前はその双眼を開いてくれるのだろう?
俺を診てくれるのだろう?
ゆっくりと一歩、また一歩、俺の憎悪を生み出すお前に近づく。
眼前に艶やかな黒髪、太さのある長い睫毛、潤う唇、この場の匂いを感じる鼻、白く際立つ肢体、、嗚呼、俺が高鳴る。
顎を掬い上げ目をつむるお前を見つめる。
俺を診ろ。
俺の念いを感じとったのか、ゆっくりと求めていた蒼い双眼が開かれる。
何故、そんな眼をする…?
何故、何も感じない?
何故、「此処に」いない?
「楊」
「楊」
「楊」
お前の唇が冷たい。
END
…土下座します。
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