12/10の日記

23:01
逢瀬
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銀魂の妄想夢小話。苦手な方は回れ右です。





いつもの場所で









彼が留まり虎視眈々と機会を待つ

美しい都、京





薄暗い、靄のような薄霧が立ち込める夜

美しい輝きを放つ満月の下、影を落として

彼女は普段慣れぬ着物を纏い、一人待っていた




いつも唐突に文が届き、彼女は健気に赴く


そして、迎えをずっと、ずっと待つのだ


朝焼けが上る時間まで…


今夜は…今夜中に来るのだろうか

来なくとも、彼女は待つのだが


今日はいつ迎えに来てくれるのか、一人予想することがこの待っている時間の遊び方



彼女の前を通る者が、遊女とそれを買う男の姿しか見当たらなくなる。一夜限りの交わりをかわすのだろう




彼に呼ばれた日に、この場所でこうして何人かの男女を見送るのも慣れてしまった




月が、強く彼女を照らす


のまれてしまいそうな、怖い気持ちにさせる




はやく、迎えにきてほしい




我が儘と取れる彼女の心を汲み取る男はいまだ現れない。

早く来てほしいと思う半面、「今」現れないでほしいと願うのも確か


不安定に揺れる心のまま、彼に会えばきっと駆け出してしまいそうだから…



だが、決まってタイミング悪く彼が来ることは必然





「こんな時間まで、女一人いるもんじゃァねぇなぁ…」




ほら、来てしまった




「…貴方は、本当にタイミングが悪い…」


「ほぉ?理由を聞かせてもらいたいねェ」



わかって言ってるの、意地悪、ね


「…楊。こいよ」




ゆっくりと、彼の腕に抱かれに行く。触れ合うだけの抱擁は彼女を幾分、落ち着かせた




「今夜は…」







貴方にのまれたい





END





意味わっからん!!!!

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