03/05の日記

21:48
パロ
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セフィロス+アルティミシア→ティナ





「アルティミシア」



背後から呼び捨てにされ、アルティミシアは振り返る。

そこに美しい銀の髪の毛を後ろで一結びにした数学教師の姿。



「セフィロス先生ではありませんか。呼び捨ては頂けませんね。勘違いされてしまうわ」

「そんな事はどうでもいい。なんだアレは?」

「アレとは…?」

「………私の生徒に何をしている」

「…ああ。あの可愛い娘のことですか。それが何か?」

「だから、何をしているのだと聞いている」

「何故、私だと?」

「あの兄弟達の仕業とは考えにくい。それに…先日、お前のところに行くのを見た」

「ふふふ。」

「何がおかしい」

「いえ…貴方ともあろう方が、ふふ…」

「…」



セフィロスの無言の圧力も何のそのアルティミシアは妖艶な笑みを浮かべ、セフィロスを見やる。



「噂は本当ということかしら…。いえ、それよりも貴方自身がすでに虜になっているのかしら?」

「…冗談に付き合うほど、私は暇ではない。金輪際、うちの生徒に必要以上に関るな」

「あら、心外ですね。私はただ、あの可愛い娘の隠れた魅力を引き出そうとしているに過ぎないというのに…。貴方はお気に召さなかったのですか?」

「何故、私の意見を求める?どうでもいい事だ。」

「………ふふ。まぁ、この話は後ほどということにしましょうか」

「…待て。関るなと一言いえ」



威圧的に言い放つセフィロスに臆することなくアルティミシアは踵を返し去っていく。

セフィロスはアルティミシアから返答を貰えなかったことへの苛立ちと、まるで全てお見通しのように澄まして探りを入れてきた魔女への焦燥に駆られた。



「……私らしくない」



互いに移動教室だったこともあり、幸い生徒はいなかったがセフィロスは自分らしくなく声を荒げたことにさらに腹が立ったのだった。








セフィロスに背を向けた魔女…いや世界史教師は準備室で悠々とコーヒーを飲みながら薄っすら口角を吊り上げていた。




「ふふ。あのように感情を剥き出すとは……どうやら監視役の面だけではありませんね。これは面白くなってきました」




コーヒーカップをデスクに置き、椅子に座れば鞄から覗く化粧道具が目に入る。

ふと先日、ここに呼び寄せた彼女の戸惑いと新たな自分に出会った時の嬉々と輝く表情を思い出す。普段の自分ならば、あのような小娘に興味など微塵も感じないはずが…何故か彼女の邪心の一欠けらも見当たらない雰囲気に興味を持ってしまった。





「…ふふ。いけませんね」





虜になっているのは、さて誰でしょうか?


END




なんだこれ!!(汗)

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