09/20の日記

23:36
DB4
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悟飯をあずけてから、二人きりをいい事に一緒に風呂に入り愛し合うのに、別々だった。いや、風呂に限らず愛し合っている。お客の子猫がいようと関係ないはずなのにだ。


ガシガシと逆立った金髪をタオルで拭きながら、チチを見る。

チチは手当てをして、おまけにたらふく美味い飯を食って元気を取り戻した子猫を膝にのせ愛おしそうに撫でていた。

なぜか近寄れない雰囲気を肌で感じ、悟空は仕方なく向かい側のソファに座る。テレビを見るふりをして、猫とチチの様子を盗み見た。






………そこをどけ。

そこは、オレの席だ。

だいたい、猫に使ってた薬はオレのために作ったもんだ。

…面白くない。






どうにも超化していると在らぬ気まで湧いてしまうのか。悟空はまた胸がザワザワする感覚を覚える。

無意識に悟空は翡翠の瞳を鋭くさせ、子猫を睨んでいた。

野生同士、共鳴するのか子猫はピクリと震えチチに擦り寄る。


チチは震えだし落ち着かない子猫をどうしたのかと、抱き上げ覗き込む。後ろ足をばたつかせる子猫に微笑みながら、"みゃ〜みゃ〜"と可愛く鳴くその口に自らの唇を押し当てた。









・・・・・・・あ・・・・・・・・






何かがフラッシュバックした。

ドク ドク ドク ドク 

胸が、胸なのか解らないが身体中が波打つ。

チチに拒絶されたあの時の悪寒も恐ろしかったが、今の情景はあの時のものと違う。




・・・・・・・そっか、ああ・・・・はは







-こりゃぁ気持ち悪ぃや-








悟空は騒ぐ動悸に反して、冷静に納得する。


チチはなんて辛い想いをしていたんだろうと、たった今、体感したのだ。

今更、気付いたところで遅いことは解っている。身勝手でわがままな事も重々承知している。





…チチを抱きしめてぇ。





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