10/04の日記
16:25
パロ
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悟チチ(カカチチ)
チチがスキだ。
チチをスキだってわかる前、チチはよくオラの目をじっと見つめては頬っぺた真っ赤にして笑っていた。じっと見つめてくるくせに、恥ずかしいと言って逸らしてはまた見つめてくる。あの時は何がしたかったのか全くわからなかった。
でも、今ならわかるぞ。
今のオラがあの時のチチと同じだから。
じゃぁ、今のチチは違うのかって言ったらそうじゃない。チチは自分からオラを見つめてくることに慣れただけで、オラがじっと見つめると泣きそうな顔する。でも、泣きそうな顔なのに、全然 嫌な気分にならない。穴が開くくらい見つめて欲しいって思うし、あんま見ないでほしいって、胸のあたりがぐちゃぐちゃになる。
これが「コイ」ってやつなんだって気付いた時にはチチを食ってたけどな。
心のどこかで気付いていたのに、スキだって言葉に繋がらなかった。スキと言う前にチチを食っちまったのは、今のオラなら酷いことをしたってわかる。チチはオラらしいって言ってたけど、あの時のチチは悲しい気持ち抱えてた。それで父ちゃんや兄ちゃんに怒られたっけな…。
チチへの気持ちが確かなものになって。今、オラの心をオラの全部を占めているチチをいっぱいいっぱいスキだって伝えたい。・・・別に罪滅ぼしなんて思ってないぞ。そんな気持ちじゃチチがもっとカワイソウだと思うから。
なぁ チチ
オラ 本当におめぇがスキなんだ。
おめぇが両手いっぱい広げて「好き!」って言うのよりも、もっと広くてでっかくて、この世界じゃ納まらない、そうだ宇宙ってやつだ!宇宙よりもっとスキなんだ。
なぁ どうやったら伝わるんだ?
「チチ〜」
「なんだべ?悟空さ」
「スキだ」
「えぇっ!?ごごご悟空さ!!?」
「うん。スキだ」
「…お、おらの飯だか…?」
「いんや、おめぇが チチがスキだ」
「……悟空さっ どうしちまっただ?」
「オラ どうもしねぇぞ」
「…熱は、ねぇだな」
「なぁ チチ」
洗濯物をした後でひんやりしたチチの手がオラの額に触れる。それだけで、オラの心臓の導火線はないに等しくて、大爆発。
チチの柔らかくて細っこい体を引き寄せた。そんで、擦るようにオラはチチの真っ黒でいい匂いのする頭や首筋、頬っぺたに擦り寄る。
くすぐったいと笑うチチがかわいくて、スキすぎて、ぷるぷるした桃色の唇を食べちまう。食べてから舌でぺろぺろ舐めればもっと甘い味がする。
味わいながら抱き寄せ、チチに詰め寄っていけば、弾力抜群なソファに倒れこむ。
逃がすものか。
父ちゃんがいようが、兄ちゃんがいようが、ターレスがいようが、関係ない。
オラのスキをおめぇに伝えたいんだ。
言葉じゃ足りない。エッチでも足りない。どれも足りないなら、両方試すまでだ。おめぇに伝わるまで、オラずっとずっとずっとこんな調子だぞ。
でも、この落ち着かない気分も気持ちいいんだよな。
「ん、ん、ん チチ スキだ。スキだぞ」
本当にでぇスキなんだ。
「はぁ…あん、ごくぅさぁ…あ」
おめぇのそんな声、聞いてたら…
「はぁ…チチぃ、スキだ。スキだ。スキ、だ!!!!」
止まらなくなっちまうじゃねーか!!!!
「あ、あ、あ・・・ぅ、ん! ごくぅさっ…」
もっと もっと オラを呼んでくれ
「チチ チチ チチ!!」
オラを・・・!!!
「ごくぅさ・・・・だいすき・・・・」
あ
「・・・・うん」
伝わった。
END
……
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