獏良とバクラの日常
□獏良とバクラの日常7
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GW…獏良とバクラはデパートに来ていた。
「もう!GWで学校が休みなのは嬉しいけど、なんでどこに行っても混むんだよ!?近場のデパートでさえこんなに混むなんて〜
バクラ、僕たち以外みんな闇に葬っちゃえ☆」
そう言って、バクラのいる方を向いたのだが…
「あれ?バクラがいない……。はぐれた?」
獏良はバクラを探してデパート内をまわったが、なかなか見つからなかった。
「はぁ…どこにいるんだろ、アイツ。
人がいっぱいで探すの疲れちゃったよ〜。バクラ携帯持ってないしな〜」
獏良はベンチに腰掛けて、意味もなく携帯を開け閉めした。
どうやってバクラを探そうか…行きそうなところを考えていたが、もっと効率のよい方法を思い付いた。
「そうだ!!案内放送があるじゃないか!始めからそうすればよかったんだよ。」
そう言って、デパートの1階にあるサービスカウンターへと向かった。
一方バクラは……。
「クソッ!!宿主のやつ何処へ行きやがった!?人も多いし探すのも面倒だぜ!!」
バクラも獏良を見つけるため、デパート内をウロウロしていた。
その時…
ピンポンパンポーンー…
「お客様に迷子のお知らせを致します。
青のボーダーのTシャツに黒のロングコートを着た、バクラ君。
青のボーダーのTシャツに黒のロングコートを着た、バクラ君。
お兄様がお待ちです。
1階、サービスカウンターまでお越し下さいませ。」
ピンポンパンポーンー…
その放送を聞いてバクラは苛立った。
「宿主の野郎……。覚えてろよ!!」
そう言って、1階のサービスカウンターへと向かった。
「宿主!!俺様が迷子扱いとはどういうことだ!?しかも、宿主がお兄様だと?ふざけんじゃねぇ!!」
バクラはサービスカウンターの前に居た獏良を見るなり叫んだ。
その様子を見て、受け付けのお姉さんは迷子は小さな男の子だと思っていたのに、高校生くらいの少年が来てビックリしていた。
「まあまあ〜いいじゃない。こうやって、再会できた訳だし。」
「よくねぇ!!」
「もう、バクラ君は怒りん坊だな。ほら。」
獏良は手のひらをバクラの前に出した。
「……何だよ。この手は。」
「バクラ君が迷子にならないように手を繋ごうと思って。」
そう言ってニッコリと笑った。
「俺様が迷子になったんじゃねぇ!!宿主が迷子になったんだろ!?」
「はいはい。ほら、買い物の続きしよ?」
獏良はバクラと手を繋いだ。