獏良とバクラの日常
□獏良とバクラの日常9
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-キンコンカンコーン-
午前の授業が終わるチャイムが鳴った。
先生が「今日のやった所はテストに出すので覚えるように」と言って号令が終わった途端に教室内が賑やかになった。
「おい、遊戯と本田!購買に行こうぜ〜焼きそばパン早くしねーと売り切れちまう!」
城之内君が遊戯君たちに言って、早々と教室から出てしまい、後から「待ってよ〜」と遊戯君たちも後を追って行った。
僕は机の上にある教科書をしまい、鞄の中からお弁当を出した。
「獏良君、一緒に食べましょ!」
「杏子ちゃん。うん、いいよ〜」
僕は机を動かしてくっつけた。
「獏良君はいつもお弁当は自分で作ってるの?」
「うん。今日のは僕が作ったんだよ。毎日、僕が作ってる訳じゃないけどね。」
たまにバクラが僕のお弁当を作ってくれることもあるんだよって言ったら杏子ちゃんビックリするかな?
でも口止めされてるんだよね…遊戯君達に知られるのが嫌みたい。別に恥ずかしがることないのにな…
「あっ!タコさんウインナーにウサギのリンゴ。可愛いわね!!」
「でしょ〜?」
2人で先に昼食を食べていたら、購買から帰ったてきた遊戯君たちとも、一緒に机を囲んでたわいもない話をしながら食べた。
今、バクラは僕が用意した昼食を食べてるのかな〜なんて途中思ったりした。
みんなが昼食を食べ終わると、杏子ちゃんが1冊の本を出した。
「じゃーん!血液型診断。ブームも過ぎつつあるけど、まだ私読んでなかったのよね〜。」
そう言って本を開いた。
女の子って、こういう占いや心理テストみたいなこと好きだよね。僕はそこまで興味はないけど。
だって、誕生日や血液型だけでその人を決めつけるなんて、おかしいじゃないか。そう思いつつも、気になってしまう自分がなんとも情けない…。
杏子ちゃんが城之内君の血液型診断で「大まかに合ってるじゃない。ハマったら一直線だし」っと、からかうように言っていた。
杏子ちゃんはO型で遊戯君と僕はAB型…僕と遊戯君は同じ血液型だけど、随分と性格も異なっていると思う。
O型とAB型はあまり相性は良くないみたいと少し複雑そうな顔をしていた。
好きな人と相性が良くないのはショックだよね。
あれ?杏子ちゃんはアテム君の方が好きなんだっけ?
ま、どっちでもいいか!
そんなこんなで血液型の本で盛り上がっていたら、あっという間に昼休みは終わって午後の授業開始のチャイムと同時に先生が教室に入ってきた。
授業中、バクラと僕との相性はどうなんだろう…帰ったらなんかインターネットで無料の相性診断でも見てみようかなと思った。