獏良とバクラの日常
□獏良とバクラの日常10
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皆さん、こんにちは〜。
獏良了です。
僕は今、ソファーで気持ちよさそうな顔をして寝ているバクラの前に立っています。
あ〜本当に幸せそうに寝ているね〜…
ほっぺを触ってみよ。
ふにふに…
柔らかいなぁ〜
あ…バクラのトレードマークのウサミミも触ってみよ。
意外と髪の毛は柔らかい。
ワックスで髪型を整えているなら、こんなに柔らかくはないよね。
うん!これは天然モノだ!
「…ーん〜」
おっと!危ない。バクラを起こしてしまう所だったよ。
え? 僕は今何をやっているのかって?
あぁ…ごめんね!文章じゃ、何をやっているのかわからないよね!
今ね、携帯のムービーでバクラを映してるんだよ〜。
何故ムービーを取ってるのかと言うと…暇だから。ゲームやパソコンをする気分じゃないからコイツにちょっかいを掛けようかと思ったんだ。
あ…ムービーの制限時間がなくなる!
ピロロ〜ン!!
携帯から音が鳴るとバクラは目を覚まし、んあ?と言って眠気まなこで僕を見てきた。
「宿主、何やってんだよ。」
「あ〜目が覚めちゃたか。せっかく、バクラの可愛い寝顔を撮ってたのに〜つまらない!」
もうちょっとバクラの寝ている隙にイタズラとかしたかったのに…
例えば〜そうだな。顔に落書きしたりとか?
そんなこと言ったらバクラに怒られそうだから黙っておかなきゃ〜。
拗ねたら、今日の夕ご飯作ってくれなさそうだしね!
「オレ様の寝てる姿を撮ってただと?早く消しやがれ!!」
さっき言った言葉で一気に目が覚めちゃったみたい…。
僕の手から携帯を奪おうとしたので、僕は手を高く上げて取られないようにしたんだけど…アイツはムキになって、立ち上がり僕の腕を引っ張り、ソファーへ押し倒した。
バクラは僕の上に覆い被さっている…
いきなり視界が変わって僕はバクラを見上げる形になってしまった…。
「オレ様に楯突こうなんざ3000年早いぜ。宿主様?」
バクラはククッと不適に笑っていた。
「あ〜なんか屈辱的だ!」
僕はバクラの胸をぽかぽかと叩いて中から逃れようと抵抗していた。
その時…
「あ!!悪い。取り込み中だったようだな。」
気付いたら、リビングのドアの方にアテム君が立っていた。あれ?インターホン鳴ったっけ?
「げっ…王様、いつの間に。……って言うか、別にやましい事をしてたんじゃねぇ!!」
バクラは僕を開放すると、恥ずかしいのか顔を赤らめながら、誤解を説こうと必死にアテム君に話していた。