獏良とバクラの日常
□獏良とバクラの日常2
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「パソコンが壊れてる…これはどう言うことか説明してよ。バクラ」
バクラは宿主こと、獏良了に面と向かって正座をしている。獏良はにっこりと笑っているが、背後には黒いオーラが漂っている。バクラはその威圧に鳥肌がたった。
「あの…ですね。実は…」
バクラはパソコンが壊れた経緯を話し始めた。
数時間前、バクラはノート型パソコンでTRPGのシナリオを書いていた。
「ヒャハハハ!!プレイヤーはマスターに勝つためには、かなり苦労するシナリオだ!だが、恐ろしさがイマイチ足りねーな。」
バクラは考え込みながら椅子の上で胡座をかいた。
その時、ピーンポーンとマンションのチャイムが鳴った。
「おい!宿主!誰か来たぞ!!」
獏良を呼んだが直ぐに居ないことに気付いた。
「ッチ!そうだった…宿主は買い物に出掛けてるんだったな。」
急いで、玄関に向かい扉を開いたが誰もいなかった。
「なんだよ…今時、ピンポンダッシュか!?次にやったらタダじゃおかねぇ!」
扉を閉めて、自室に戻ろうとしたとき、またチャイムが鳴った。
「誰だ!?俺様の邪魔をするやつは!!」
ダンっと勢いよく扉を開けたが、また誰もいなかった。
「いい加減にしやがれ!これ以上、ピンポンダッシュしやがったら餓鬼だろうがブチ殺すぞ!!」