獏良とバクラの日常

□獏良とバクラの日常7
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「もう、迷子にならないでよね?」

獏良の問い掛けにバクラはふんっと鼻であしらった。

「あらら、ご機嫌斜め?」

「誰のせいだよ。」

2人でデパート内を歩いていると、何処からか聞き覚えのある声が聞こえた。

「相棒〜〜!!相棒は何処だーーー!!」

バクラはその聞き覚えのある声に眉をひそめた…。

「あれ〜?この声はアテム君じゃない?」

「おい、宿主。王様なんて放って置いてさっさと行くぞ!!」

バクラは獏良の腕を引っ張り、別の方向に行こうとしたが獏良はそれを振り切った。

「駄目だよ。アテム君困ってるみたいだし。それになんか面白そう…」

「面白そうって…お前な…。」

「アテム君〜!!どうしたの?」

獏良はアテムの元へ駆け寄った。

「相棒とはぐれてしまったんだ!!獏良君、一緒に探してくれ!」

アテムは必死にお願いした。
バクラも仕方なく、アテムの元に行って話しかけた。

「案内放送、頼めばいいんじゃねぇか?それならサッサと遊戯も見つかるだろ。」

「うん。そうだね〜さっきみたいに案内放送かければいいよね。」

それを聞いてアテムは笑いながら言った。

「フハハハン…さっきの迷子案内、やっぱりバクラだったのかよ!?笑えるぜ!!」

「うるせえ!!今はテメェが迷子何だろうが!!」

バクラはだからアテムに関わりたくなかったんだと思った。

その様子を見て、獏良はこれ以上バクラの機嫌を損ねないように、フォローをした。…と言っても大方の原因は獏良にあるのだが。

「落ち着いてバクラ。
それより早くサービスカウンターに行こうか。」

そして再びサービスカウンターへ向かった。

「あら?今度はどうなされましたか?」

受け付けのお姉さんは獏良達を見て言った。

「すみません。度々…あの、この人が一緒に来た人とはぐれたらしくて。」

獏良が事情を話ているとアテムは、

「相棒が居なくなったんだ!!早く放送で俺がここに居ることを流してくれ!!」

そう言って、受け付けカウンターに身を乗り出し真剣な顔で言った。それに受け付けのお姉さんは少しひいていた。

「か…かしこまりました。お連れ様のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」

「武藤遊戯だぜ!!早く相棒を読んでくれ!!」

案内放送が流れた。後ろでアテムは「相棒!俺はここだ!早く来てくれ!」と叫んでいた。
放送が流れてしばらくして、遊戯がサービスカウンターへ現れた。

「もう、君ってやつは!!屋上で待っててって言ったじゃないか!!しかもさっきの放送、君の声が聞こえたよ。恥ずかしいから止めてよね!」

「す…すまない。ちゃんと話聞いてなかったぜ。でも会えて良かったぜ、相棒!!」

そう言ってアテムは遊戯に抱きつこうとしたが、軽くかわされた。
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