Novel-長編

□信じてる
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「4年後、迎えに来ます」


道明寺がテレビ中継で未来を約束し、あいつはNYに旅立った。



「あいつも向こうで頑張るんだもん!私はこっちで頑張るよ!なんたって私は雑草のつくしだし。」


「牧野は俺が支えるよ・・・」


「大丈夫だよ・・・ありがと。花沢類」


「あんたのありがとうは聞き飽きたよ」


「ごめん・・・」


「くっくっく・・・牧野はありがとうとごめんしか言わないよね」



「うっ・・・」



つくしは顔を真っ赤にしてうつむいた。



それを類は愛おしい人を見つめるように微笑んだ。



「お〜い!!そこで二人だけの世界をつくるなよ!!」


「なっ!!美作さん!変なこと言わないで!」



「しょうがない。行くよ」


類はつくしの手をとって歩きはじめた。


「はっ花沢類!!!手っ!!」


つくしは真っ赤になりながら手を振りほどこうとした。



「牧野暴れないでよね。暴れるならキスするよ」



「き・・・キスって・・・!!!そぉゆうことは好きな人としかしちゃいけないんだからね!!」



「俺は牧野が好きだよ。牧野は俺のこと嫌い?」



類はつくしの言う天使の微笑みを浮かべ、つくしの顔を覗き込むようにして見つめた。



「うっ・・・!!花沢類は大好きだよ。大切な人・・・。」



「・・・ん。じゃあいこ。手をつなぐぐらいはいいでしょ」



(俺が欲しい好きと牧野の好きは違う・・・わかってはいるけど・・・結構つらいな・・・)



類の顔には複雑な感情が渦巻いてた。


そして季節は流れ・・・


つくしは永徳の3年、桜子は2年、F4と滋は高校の隣にある永徳大学に進んだ。4人とも将来のことがあるので経済学部に進学した。


滋は一人だけ栄林に行くのは嫌だと父親にわがままを言って無理やり永徳に進学したらしい・・・。


おかげで私の周りはいつも以上ににぎやかになった。


道明寺は渡米後、大学に進学し語学の勉強と経済学の勉強に明け暮れている。


でも、少しでも時間ができれば日本が夜中だろうと必ず電話をしてきた。


「私だって寝たいっつ〜の!!あいつも時間を考えてよね。」



つくしはいつものように非常階段でブツブツ文句を言っていた。


「・・・司は心配なんでしょ。今まではそばで虫よけができたけど、今はできないからね・・・」


「花沢類!あれ?なんで高等部にいるの?講義は?・・・虫よけって・・・今春だよ。」


ここまで鈍いと司も大変だね・・・。まぁ鈍いからこそ俺がそばにいられるんだけどね・・・。


「俺は休講・・・だから昼寝しに・・・」


あいかわらず3年寝太郎の類にため息をつく。


「牧野・・・俺は牧野の笑顔がみれるだけでいいんだ・・・」


そう言うと類は深い眠りに落ちて行った。


ありがと・・・花沢・・・


つくしは胸の奥が暖かくなるのを感じた。


花沢類といるとおちつく・・・。このまま・・・ずっと一緒にいられたら・・・


つくしは類に対する想いがなんなのかは気付いていなかった
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