Novel-長編

□失いしもの1
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道明寺がNYに行って1年たった。


最初の一か月は嫌ってほど電話やメールがきたのにだんだん連絡がとれなくなっていた。


そして・・・この7か月間、あいつと連絡がとれることはなかった。



「道明寺のば〜か!!!」



あたしはいつものように非常階段で叫んでいた。


「司に会いたい?」


あたしは後ろから聞こえてきた声に驚き振り向いた。



「花沢類・・・・」



そこにはこの1年間ずっと一緒にいてくれた花沢類がいた。



花沢類と一緒にいる時間はとっても穏やかでその間は道明寺を忘れていた。



「司から連絡きた?」



「ううん・・・。でももういいの!あんなやつ知らないし!」



すると花沢類はふっと天使のほほえみを浮かべた。


「そんなの牧野らしくないんじゃない?ちゃんと会って話してきなよ。」



たしかに・・・あたしもちゃんと会って話したかった。



道明寺は今どうしてるの?



あたしのことどう思ってるの?



あたしは決心して数日後NYに旅立った。
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