Novel-長編

□失いしもの5
1ページ/3ページ

「司!!」


俺達は司の部屋にきた。


「なんだよ・・・俺は忙し


「牧野は!?」


俺は司が言い終わる前に司に詰めよった。


「牧野・・・?5時前に別れたぜ・・・。・・・・お前ら一緒じゃないのか?」


牧野が司のとこにいない!?


「おい・・・牧野がどうかしたのか?」


「どうかしたじゃない!!牧野がいなくなった!!」


いつも冷静なあきらが声を荒げた。


それもそうだ。


牧野は今回初めてNYにきた。


それに俺達と違って英語なんてさっぱりなはず。


まさか・・・またなんかあったんじゃ・・・


俺はいてもたってもいられなくて司の部屋を飛び出した。


「おいっ!!なんで牧野がいね〜んだよ!!」


司の言いように俺はイライラした。


「ふざけんな!!お前牧野がこの広いNYで今独りなんだぞ!!なんとも思わないのかよ!!」


俺は思わず司を殴りかかった。


「総二郎・・・てめぇ・・・」


司が俺を睨みつけてくる。


「お前に何があったか聞かねぇよ!でもな・・・お前に牧野を傷つける権利なんてねぇんだよ!!」


俺は吐き捨てるように言って部屋をでた。


そして類を追うようにNYの町をさまよった。


牧野―どこいんだよ!!
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ