Novel-長編
□失いしもの5
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「司!!」
俺達は司の部屋にきた。
「なんだよ・・・俺は忙し
「牧野は!?」
俺は司が言い終わる前に司に詰めよった。
「牧野・・・?5時前に別れたぜ・・・。・・・・お前ら一緒じゃないのか?」
牧野が司のとこにいない!?
「おい・・・牧野がどうかしたのか?」
「どうかしたじゃない!!牧野がいなくなった!!」
いつも冷静なあきらが声を荒げた。
それもそうだ。
牧野は今回初めてNYにきた。
それに俺達と違って英語なんてさっぱりなはず。
まさか・・・またなんかあったんじゃ・・・
俺はいてもたってもいられなくて司の部屋を飛び出した。
「おいっ!!なんで牧野がいね〜んだよ!!」
司の言いように俺はイライラした。
「ふざけんな!!お前牧野がこの広いNYで今独りなんだぞ!!なんとも思わないのかよ!!」
俺は思わず司を殴りかかった。
「総二郎・・・てめぇ・・・」
司が俺を睨みつけてくる。
「お前に何があったか聞かねぇよ!でもな・・・お前に牧野を傷つける権利なんてねぇんだよ!!」
俺は吐き捨てるように言って部屋をでた。
そして類を追うようにNYの町をさまよった。
牧野―どこいんだよ!!