Novel-長編
□失いしもの6
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私は翌日からその少女に付き添った。
医師はすぐに目を覚ますと言っていたが、なかなか目を覚まさない。
私はその少女の家族を想い、身元を調べようと少女の荷物をみた。
といっても彼女の荷物は小さなバックだけ。
その中に入っていたのは財布とパスケースのみ。
携帯は事故の衝撃で壊れてしまっていた。
私は中に入っていたパスケースに目をやった。
そこには笑顔で写る少女と4人の男。
その写真の中の男には見覚えがあった。
「たしか・・・道明寺Jrと・・・花沢Jrだったかな。」
いつだか見た経済紙に二人が載っていたのを見た気がする。
この少女は・・・彼らと知り合いなのか・・・?
私は少し考え電話をかけた。
その相手は・・・