★Short story★
□僕の愛した…
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この腕の中の存在がて手放せなくなる存在になるなんて、思いもしなかった。
■僕が愛した…■
冷たい雨が降る夜。
辺りが漆黒に飲まれて行く中まるで取り残されるように、存在する2つの影。
茶色の青年が宝石のように美しい紫暗の瞳からたえまなく涙を流し、腕の中銀髪の髪の青年を抱いていた。
銀髪の青年の体温を確かめるように強く抱きしめるが少しづつ体温がなくなってゆくような感覚に襲われ、青年はその白い首筋に顔を埋めた。
『ごめん…ごめん…イザーク』
青年の口から盛れる謝罪の声。