過去拍手文
□2月/マーガレット
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* 逹瑯 ver *
『あっ、ごめん。邪魔したね。ごゆっくり』
2年前の私がいつも口にしてた言葉。
当時付き合っていた彼にはいろんな遊び相手がいて、2人で住んでたアパートによく女を連れ込んでいた。
別れようって決めても、やっぱり好きで嫌いになれなんてなれなくて、いつか自分だけを見てくれるなんて期待して…。
そんな時、達瑯に出会った。
達瑯もちょっとその彼と似ていて、やっぱり遊び相手がたくさんいる人だった。
『やっぱり男運ないなぁ』
「俺様に出会えたのに?」
『達瑯だって、遊び人じゃん』
「あぁ、過去の話ね」
『またまた、嘘ついて』
「遊んでた女とは縁切ったの」
信じられなかった。
急に真面目な顔をして、遊び相手とは縁切ったとか言うからさ。
「信じられねぇよな?」
『うん。彼がそうだからね』
「なら、俺が毎日お前といるのが証拠」
確かに、達瑯は仕事以外は必ず一緒にいてくれる。
仕事の時は、休み時間事に一緒に仕事をしている人と写真を撮ってはメールしてきてた。
「あいつと別れて俺と、真実の愛何か探してみませんか?」
正直不安はあった。
でも、どこかで達瑯に惹かれていた自分もいた。
あの後、彼とは別れ達瑯と付き合うことにした自分。
ちょっと軽い女みたいでイヤだったけども
今は後悔してないよ。
「おぃ、なんだこれ?」
『あっ、達瑯。おかえりー』
「この花は?何?」
『今日は2人が付き合った日の記念日だからさ』
「だからって、なんでマーガレット?薔薇とかじゃねぇの?」
『達瑯が、2年前に"真実の愛"を探しませんかって言ったじゃん』
「確かに…何の関係が?」
『調べたんだ、花言葉。真実の愛の意味があるのはマーガレットなんだって』
「へぇ〜んで、真実の愛とやらは見つかったかい?」
答えなんか一目瞭然。
今、そうあの日からあなたが隣にいてくれるのが、目に見える真実の愛だから…