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□散逸
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ただ ひと呼吸
心のない僕を、
君は赦す
傍にいるだけでいいわ
と
赦す
何故か幸せな顔をした君を
ゆっくりと諭して
もう出掛けるね と。
幾度となく繰り返されてきた
別れの接吻も
この夜明けだけは
永く 永く
胸の深層に散らばった愛
みたいな何かを
かき集めるように、永く
こんなにも
さようなら、を
待っていたんだ
.
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