r o s e

□解放
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見えない

僕らは、どうなってしまうのか






「怒ってるの?」


身体が、罪悪感に澱んで

火を点けたばかりの煙草は、指の間、そのまま短くなっていた



心は何時も、傍に居るからと


何度
憂鬱の淵


「もう、戻れへん」


「ハイド」



後悔じゃないのに



首輪を解かれた瞬間から、僕は前よりずっと臆病者になる


咎める者が居なくなれば、この心身は抑制知らずの獣と化すから


君を奪って逃げた瞬間


愛情は変化する―





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