【胎動編】最後の時間
□【Ep13】狂乱の影
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始まりを告げたのは示し合わしたように鳴った――――銃声
スラムの外縁から内に向かって大質量を伝える重々しい駆動と地響きを感じた、僅か数分後のことだった
それは発生源たちが統率された動きをしていたことを示す
それは発生源の駆使する車輛や機器のスペックの質を示す
そしてそれはいつもと変わらない一日を送る筈だったスラム住人全員が気づき、ざわめくには十分すぎるほどの合図だった
スラム住人が起きだし、朝食確保に動き出す時間
政府公式時刻、午前6時
【配給】が始まった