【胎動編】最後の時間
□【間幕劇】未来へ約束
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その青年の胸に寄り掛かっていた少女が渋々補佐官に抱きつくのを止めてヴォゼルの方に向き直った
振り返る予兆を感じた時には既にヴォゼルが顔に浮かべているのは優しくて温かい保護者の微笑みだ
しかし少女の顔を見て、作り笑顔が一瞬ピクリと揺れて歪んで制止する
ぱっちりとした大きな瞳は潤んで充血し、目の周りは赤い
それは誰に聞いても明言できる、泣いた後の顔だった
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