toy ring

□toy ring番外編
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「アルフォンスのマネージャー」
 ふいに声をかけられて、エドワードは振り向く。振り向くなり、「げっ」とあからさまに嫌な顔をした。
「何か御用で」
 ツンケンした言い方を面白がるように、相手――敏腕プロデューサー、ロイ・マスタングは口角を吊り上げる。
「今度の食わずギライの番組、対戦するそうじゃないか。ウチのリザとおまえんとこのアルフォンス」
 ウチの、という言葉に語弊はあるだろ、と思いつつも、「なに、」と不機嫌そうに答える。
「どちらが勝つが、賭けをしようではないか」
「は、ウチのアルに決まってんだろ」
 勝負になんねぇだろ、というかのようにエドワードが答えると、ロイはふ、っと笑った。
「それはどうかな?」
 二人の間に走った花火。
「じゃあ、俺らが勝ったらどうすんだよ」
「ヒューズに頼み込んで、おまえら二人を南の島へ旅行に行くプレゼントをつけてやろう」「…負けたら?」
 ロイは、にやり、と笑って、
「『ed』にはCMに出てもらおう」
「っ!おまえ!それが目的か!!」
 にやにやとロイは挑戦的な表情をエドワードに向けた。
「負けるのが怖いか?」
「――っ!ん〜なわけあるかっ!受けて立とうじゃねぇか!」
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