神棚・文

□夢の中でも君と
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眠気をまぎらわすために、無意味に動きまわる。
スキップしてみたり、隅から隅へと走ってみたり。
けれど、全く眠気は抜けずに、かえって眠気が増したような気さえした。
昼休みの屋上は、あたたかいからか、すぐに眠気が襲ってきてしまう。
困ったものだと思いながら、ゆっくり寝転がろうとしたところで、僕はいつのまにか隣にきて座っていた火神くんに気が付いた。




「いつからいたんですか?」


「ついさっきだ。それよか眠いんだろ?」


「はい、困ってます」


「寝ちまえばいいだろ」


「でも授業が、」


「次は自習だぞ」



ああそれなら何の問題もない。
ぽかぽかとあたたかい陽光は心地よく、そして何より火神くんの側は安心できる。
寝転がった火神くんの隣に寝そべりながら青空を見上げれば、隣の火神くんも同じように空を見上げていた。
どちらかともなく繋いだ手に、自然と力をこめた。




夢の中でも君と


一緒だったら、いい



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