初めましての御方は、
…此方よりどうぞ↓
†拍手連載†
†第9章:ちびっこ逆転・続†
小さな 小さな 君の手。
うっかり壊してしまわぬよう、そうっと握る。
掌に すっぽり収められる程、小さな温もりなのに
その 小さな温もりが
“俺のすべて”を包み込んでくれているような気がしたんだ。
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「まって……うわぁっ!!」
ドンッ
走り去る半兵衛を夢中で追いかけていた夕凪は、突然現れた“壁”へとぶつかり…その場に尻餅をついた。
「いったぁ…」
「…おい、大丈夫か?
だからいつも、廊下を走るんじゃねぇと言って……」
手を差し伸べかけてハッとする。
長髪の風体からして真田か前田の風来坊かと思っていたが…
猿飛の野郎は“二人も戻っていた”と言っていた筈だ。
…ならば、目の前にいる この子供は誰だ?
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