小噺
□おひるやすみ
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――感謝・・・しなくちゃな
―おひるやすみ―
それはのどかなお昼時・・・・
「六番隊、阿散井です。日番谷隊長はいらっしゃいますか?」
『ああ、入れ』
「失礼します。朽木隊長から書類を預かって参りました」
『ごくろうさま。そこに置いといてくれ』
書類を届けに来た十番隊の執務室。せっかくの昼時だというのに、目当ての人物は机に向かって忙しそうに筆を走らせていた。
「日番谷隊長・・・なんか忙しそうっすね・・・」
『あ?あぁ・・・サボり癖のどっかの副隊長のせいでな』
「乱菊さん・・・またサボってるんすね・・・」
『ああ』
「・・・てことは、日番谷隊長・・・昼メシまだですか?」
『ああ』
「だ、だめじゃないすか、ちゃんと休憩取らなきゃ!」
『んなこと言ってもな・・・見ろよ、この書類の山』
顎で指された机の上には、まさに山と呼ぶに相応しい書類の数々・・・よくここまで溜めたものだと感心してしまう程である。