小噺
□キミにキス
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―キミにキス―
CHAPTER２．阿散井恋次
「日番谷隊長っ！」
『阿散井か。どうした、そんなに慌てて』
「い、いえ、あの････」
『ん？なんだよ？』
「あっ、あの･･･」
（や、やっぱ聞けねぇよ･･･“市丸隊長とキスしたのか”なんて････）
『おい？』
「は、はいっ？！」
『言いたいことがあんならハッキリ言えよ』
「え･･･っと、その････」
（やべぇ、隊長、絶対イライラしてきてんじゃねぇか････聞くか？･･･よし、聞けっ！！）
「あのっ･･･市丸隊長と･･･キスしたって本当っすか･･･？」
『････あ？』
「あ、その････」
『それ、誰から聞いたんだ？市丸か？』
「う･･･は、はい･･･」
『･･･ちっ、あの野郎･･･』
「ほ、本当なんですか？！」
『嘘に決まってんだろが。････まぁ、させろ、とは言われたが』
「だ、だめっすよ？！絶対させちゃ！！」
『あ？あぁ･･･（こいつ、何熱くなってんだ･･･？）』
「市丸隊長にとられるくらいなら、俺が････」
『は？』
「あ、いえ、その･･･」
『なんだ？お前もしたいのか？キス』
「えっ？！」
『･･･してみるか？』
「え･･･えぇっ？！？！」
『･･･冗談だ、馬鹿。何赤くなってんだよ。そういうのは好きな奴とするもんだろが』
「は、はは･･･そうっすよね････（泣）」