□コードネームはカワバンガ!
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いつもは家族の憩いの場であるはずの居間に何故か少しだけ張りつめた空気が流れている。

どうやらその原因は、正座する兄弟たちの目の前に座っているスプリンターから発せられているもののようだ。


「よいか息子たちよ。
忍者……つまりスパイにはコードネームという仲間内だけで通じる暗号的な名前がある。

よって今からお前たちにわしが 徹夜で考えたコードネームを与える。」


《はい!先生!!》


「うむ、良い返事じゃ。
ではまずレオナルド。」

「え、俺が最初で良いのですか?ありがとうございます、先生!」


謙虚なレオナルドは、まず自分の名が先に聞けることに恐縮してしまった。


先生ならばきっと良い名前を考えているのだろう、という期待が膨らむ。


「よし、ではレオナルドのコードネームは




【人生ブルー】じゃ。」




…………………。



「…あ、え、じんせ………え、は?」

《ぶふっ!》


人生ブルー…
まさかそんな。これは俺の人生の事を言っているのだろうか。

いや違う先生ならばきっと他の意図があって、というかブルーってまさか鉢巻の色?だとしたらバレバレ過ぎるんじゃないのか!?
いや、でも…




「ありがとうございます先生!」



取りあえずレオナルドは考える事を放棄した。



「ククク……人生ブルーなんてお前ピッタリじゃねぇかよ!
良かったなぁレオナルド!」


「うるさいぞラファエロ。」


「…ラファエロ、あまり笑ってない方が良いんじゃない?」

「は?」


ドナテロに声をかけられそちらを向くと、何故か苦々しい顔を浮かべた二人が見えた。



「だってレオナルドがあんな名前付けられたんなら僕らだって危険だよ?」


ドナテロが小声で言う。


「そうだよラファエロ!
どうすんの【血尿レッド】とか付けられたらっ!」

「!?」


ドナテロに続き、ミケランジェロも小声で言う。


「……い、いやだ……」

「でしょ?」

「というかヒドいな血尿って…先生はそんな事言わない!」


現実見なよ人生ブルー
あー…僕【鬱血パープル】とかになったらどーしよ……」

「オイラはオレンジだから特にヒドいことは言われないかも♪」






「息子たちよどうした?さっきからコソコソと…」


《何でもありません!!》


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