□四月的馬鹿。
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──────4月1日──……。
「おっ、……今日は1日か。
くくく……誰に嘘をついてやろうかな〜♪」
シュレッダーがカレンダーを見ながら呟いた。
そう、本日はエイプリルフール。
元々嘘つきな奴がさらに下らない嘘をついて楽しむ日であったり、今日という日にあやかって嘘をつく奴が増えはじめる日だ。
ちなみにシュレッダーは前者であるだろう。
「さて、まずはハンでもからかってくるか。」
そう言って、スキップでもしそうな勢いでハンが居そうな場所に移動していった。
───────……
「おっ、いたいた。」
シュレッダーはでたらめで、とある階の端にあるトレーニングルームへと足を運んだが、探し人は丁度そこにいたようだ。
「おーいハンー。」
「ん?シュ、シュレッダー様!?珍しいですねトレーニングルームへ来るなんて……」
「…………。」
何故かシュレッダーはいきなり真面目な顔で姿勢を正した。
上司のただならぬ様子にハンも慌てて姿勢をなおし、直立する。
「ハン……お前に言わなければならない事がある。」
「な、なんでしょうか……?」
「実はな………。」
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