あなたに決めた
□あなたに決めた
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あなたに決めたで
ショート・ショート
第二段
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らんらんるー♪
らんらんるー♪
「ねぇ、お姉ちゃんどうしたのかな?ねぇ静蘭?」
鼻歌が聞こえてくると思い、台所の方を覗く。
すると、お弁当作りをしているお姉ちゃんを見つけた。
そして、通りかかった静蘭を捕まえて2人でじっと観察をしているのだ。
「珍しいことではないと思いますが?何かあったのですか?」
確かに、いつもお弁当は作ってる…けど…
「お弁当箱が5つあるのよ!!変じゃない?」
父様、静蘭、姉様、私の4人なのに… 1つ多いっ
「確かに気になりますね…案外、御史台長官の分だったりするかもs『せーいらーん…?』
「お嬢様?もう行きましょうか。今日はいい天気ですよ?」
「えっ、ちょっと静蘭!」
静蘭は秀麗を引っ張って台所を離れていく。
『静蘭も鋭いわね』
でも、誤解したかな?
あたしはついでに作ってるんだから…
別に皇毅が心配とかそんなんじゃない
うん。そうだよね。
さて、あたしも行くかな
ーーーーーー オマケ
「今日のも旨いな」
『ふふん、当たり前でしょ。あたしのお弁当には愛情が詰まってるし』
「愛情?」
『だって、皇毅のは秀麗達のついでだもの』
だが、皇毅は知っている
お弁当が自分好みになっていっていることを…
(あの卵焼きのことは一生忘れないわよ)
(負けず嫌いなだけだな)
そんな2人の日常
end
20081203
卵焼きの話は本編に出てきます。