『CLAYMORE』

□第弐章・・東と西の狭間より
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 ――AD.2039/日本――
アジアの小さな巨人、日本は未曾有の危機にさらされていた。隣国中国との関係が悪化の一途を辿っていたためだ。

簡単に説明すると、2034年、自衛隊は発展的解消、日本国国防軍として改組されることになる。これに関して国内外から批判が高まる事となった。特に中国、韓国、台湾等の国との軋轢は相当なものだった。

それに加え、翌2035年、太平洋戦争終戦90年の記念日、同国首相が靖国神社参拝を断行、これにより先の国の内、中国との国交が断絶に近いものとなる。

極め付けとして、十何年も前から日韓間で大きな問題とされ、ここ数年では中国も領有権を主張している竹島。ここで一大事件が発生する事となる。
日本の漁船が工作船であるとして、中国側警備艦に撃沈されたのである。

勿論、日本、そして韓国はこれを遺憾であるとして抗議声明を出していたが、中国側はこれを一蹴、逆に日本に対して実力的報復行為を辞さないとして来た。

その後も水面下での協議が続いたらしいが、甲斐はなかったらしい。

2038年11月、中国が日本に対して宣戦を布告。

後に日本側から『第二次日中戦争』又は『竹島紛争』、中国側から『第二次抗日戦線』と呼ばれる戦争の始まりである。
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